ベルト交換から始まる、トラベルセトロの魅力再発見

いろいろと訳があり、久しぶりにブログを再開(?)しようと思い立ちました。

まだ2本しか投稿していなかったので再開という言葉を使うことも憚られるのですが・・・

 

なにはともあれ、今回も腕時計の話。

 

去年のゴールデンウィーク前に衝動買いし、1年が経過したトラベルセトロ。

 


実は当初購入する気など更々なく、懇意にしていただいている時計屋さんが店舗・ラインナップのリニューアルを行ったため、偵察がてら友人と遊びに出掛けたらEBERHARDの取り扱いが始まっており、たまたま以前から気になっていたトラベルセトロが什器の中に鎮座していた。

 

1日中悩んだ挙句友人を巻き込み、私はトラベルセトロを、友人はラジオミールを購入したのであった。

 

それから大体半年が経過する間に2度も純正のベルトに不具合(尾錠部分のちぎれや、剥がれ)が起き、デザイン的には100点のベルトだが、耐久性はあまり信頼できなくなっていた。

 

2度目の不具合の時に社外のベルトに付け替えようと思っていたのだがまたしてもここで問題が生じる。

腕時計のベルトを交換するには時計に固定するラグという部分の幅、通称「ラグ幅」のサイズが重要であり、ポピュラーなサイズは18mm,19mm,20mm,22mm,24mmであるのに対し、なんとトラベルセトロのラグ幅は21mmという何とも恵まれないサイズだったのだ。

 

そのため好きなデザインのベルトがあっても、ラグ幅が合わないため取り付けができなかったり、1サイズ大きいベルトであれば無理やりはめることもできるが、ベルトの動きが渋くなり着用感が悪くなるなど、納得いくベルトを見つけられなかった。

トラベルセトロ純正ベルト

また純正ベルトのデザインが完成しすぎているため、それを超えるデザインのベルトを見つけられないでいた。

 

そんな折、いつもの時計屋さんへ伺うことがあり、なんとなく市販のベルトで良いモノがないかとダメ元で出してもらった。

その中でモレラートのCORDURA/2 というベルトがトラベルセトロに非常にマッチしており衝動買いしてしまった。

 

 

元々、エベラールというブランドはイタリア海軍将校の公式時計として採用されてきた歴史があり、パネライ等と違い第一線に立つ兵士が使う時計ではなかった。

そのためナイロンのベルトはトラベルセトロとは真逆の立ち位置にあると思っていた。

しかし、実際に着けてみるとこれがかなりイイ。

 

というのも考え方によっては、将校が現場へ赴く時の仕様や、一般兵が何らかの功績を残し、それに対する報償として贈られた時計に見えてくるのだ。

 

使用感も非常に良い。

表地のコーデュラナイロンによる柔軟性と裏地のレザーによる肌触りのよさのおかげで腕なじみが良い。

しばらくはこの合わせで行くことになりそうだ。